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夏のごあいさつとして贈る「お中元」。暑さが続くなかで贈られるお中元は、お相手にもきっと喜んでいただけるはずです。大切な方へのお中元に欠かせないのが「のし紙(熨斗紙)」ですが、実はシーンによって「のし紙」の選び方や書き方は変わってくるんです。こちらの記事では、お中元での「のし紙」の選び方や書き方のマナーを解説します。
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お中元は、お世話になっている方に日頃の感謝を込めて、夏のごあいさつとして贈るギフト。 もともとは中国の文化で、中元とは日本の「盆」に当たります。 中元の風習が日本の仏教の風習と混ざり、お世話になっている方に品物を贈りあう文化へと変化していきました。 今回は、そんなお中元にかける「のし紙」のマナーについて見ていきます。 「のし紙」はフォーマルな贈答品に欠かせないもののひとつで、贈り物のシーンによって選び方が少しずつ違います。 こちらの記事で、お中元での「のし紙」の選び方や書き方、かけ方などをまとめてマスターしましょう!
「のし紙」には、①のし ②水引き ③表書き ④名入れ の4つの項目があります。 これらは、贈り物の目的に応じて、書き方や選び方のルールが変わってきます。 お中元にふさわしくないものを選ばないように、こちらの記事でしっかりチェックしてくださいね。
「のし(熨斗)」とは、「のし紙」の右上にある六角形の飾りのことを指します。 もともとは神様へのお供え物とされていた「のし鮑(あわび)」に由来しており、昔から縁起が良いとされる「生もの(なまもの)」の象徴として、贈り物に添えられてきました。 そのため、生ものではない贈り物には「のし」を添える、という風習が現在でも残っています。(弔事での贈り物を除く) 逆に、お肉や魚介類、フルーツなどの生ものを贈るときには六角形の「のし」はつけないのが正しいマナー。そのときは、六角形の「のし」がついていない「のし紙」を選びましょう。
水引(みずひき)とは、「のし紙」に付けられる飾りひもを指します。 水引の結び方は贈り物の種類によって異なりますが、お中元では【蝶結び(花結び)】の水引を選びましょう。 蝶結びは何度も結び直せることから「何回でも起きてほしいこと」の贈り物に用いられます。 お中元の場合は「来年も贈ることができますように」という願いが込められています。 水引の色は、お中元では【紅白】のものがふさわしい色となります。 水引の本数は、おめでたい数とされている奇数の【5または7】の本数にしましょう。
「のし紙」の中央上部に書く、贈り物の目的を【表書き】と言います。 お中元の場合は「御中元」または「お中元」と書くのが一般的です。 お中元の時期を逃してしまった場合、7月16日から立秋の前日までに贈る場合は「暑中御見舞」、さらに立秋に入ってから8月23日頃の処暑までに贈る場合は「残暑御見舞」と書きます。 ちなみに、お中元の時期は地域によって異なります。 「お中元」の表書きで贈りたい場合、東日本なら【7月上旬~15日】、西日本なら【7月中旬~8月15日】がお中元の時期となります。 九州や沖縄などは地域によっても固有の時期があるため、贈る地域の慣習を確認するとよいでしょう。 また、お中元は一度贈ったら、基本的には毎年贈り続けるのが正しいマナーです。 「お世話になったので、今回に限りお中元を贈りたい」といった場合は、表書きは「御中元」とはせず「御礼」とするのがおすすめです。 お中元を一度きりでやめるのは失礼と感じる方もいるので、お相手の気持ちも考えて表記を工夫できるとよいですね。
【名入れ】は水引の結び目の下の、贈り主の名前を書く部分を指します。 名入れを書くときは、表書きよりも小さい文字で書くとバランスが良くなります。 名入れの書き方は、贈り主の人数などによって異なります。 贈り主が1名の場合は、中央にフルネームを記入しましょう。 2名以上や夫婦などで贈る場合は、下記のルールを参考にしてくださいね。 ・2~3名で贈るとき 代表者の氏名を中央に書き、その左側に他の方の氏名を、年齢順や五十音順などで書いていきます。 ・夫婦で贈るとき 夫の氏名を中央に書き、妻の名前をその左側に、名字なしで書きます。 別姓の場合はそれぞれのフルネームを並べて書きましょう。 ・4名以上で贈るとき 贈り主の人数が4名以上になるときは、全員の氏名は書きません。代表者の氏名を中央に書き、その左側に「外一同」などと書きましょう。 その場合、全員の氏名は奉書紙(和紙)などにまとめて記入し、お中元に同梱するのが丁寧な贈り方となります。 ・会社で贈るとき ①社名を「株式会社○○」などと中央に書く ②社名と代表者の氏名を「株式会社○○」「代表取締役 ○○」などと2列で書く ③社名と部署名などを「株式会社○○」「○○部一同」などと2列で書く といった方法があります。
「のし紙」に必要事項を書くときは、以下のようなことにも注意しましょう。 ・濃い墨の毛筆か筆ペンで書く 「のし紙」に文字を書くときは、毛筆か筆ペンを使いましょう。 薄い墨は弔事(葬儀や法事)の際に使われるので、お中元の際には濃い墨を使って記入します。 ・楷書体で書く フォーマルな場面で文字を書く時は、楷書体(文字を崩したり、省略したりしない正式な形)を使うのが正しいマナー。 行書などの崩し文字は避け、一画ずつ省略せずに書きましょう。 ・読みやすい文字で書く 表書きや贈り主の氏名は、お中元を贈るうえでの大切な要素なので、読みやすい文字で丁寧に書きましょう。文字がかすれたりしないようにも要注意です。
ギフトに「のし紙」をかけるときは、【内のし】と【外のし】の2種のかけ方があります。ここでは、お中元での使い分け方を説明しましょう。 ・内のし 品物の箱などに直接「のし紙」をかけて、その上から包装紙で包む方法。 お中元を発送で贈る場合は、配送中に「のし紙」が破れたり汚れたりしないよう、内のしで贈るのがおすすめです。 また、内のしは「のし紙」が隠れるため、内祝いなどの控えめに贈りたいギフトにも用いられます。 ・外のし ギフトを包装紙で包み、その上から「のし紙」をかける方法。 お中元を直接手渡しで贈る場合は、のし紙がすぐ目に入るよう、外のしで贈るとよいでしょう。 外のしは贈り主の名前がすぐ分かることから、出産祝いや法事など、お相手がたくさんの贈り物を受け取るときにも使われます。
短冊のし(簡易のし)とは、短冊のように細い、簡易サイズの「のし紙」のこと。 通常の「のし紙」がかけづらい形状の贈り物や、小さいサイズの贈り物などに用いられます。 短冊のしを使うことはマナー上、ルール違反とはなりません。ただし、通常の「のし紙」でないことを気にする方もいるかもしれないため、やむを得ず短冊のしを使う旨、一言添えて贈るとよいでしょう。 現在では、蝶結びの水引が印刷された短冊のしも多く使われています。 贈り物に「のし紙」のサイズが合わず見栄えが悪い、だけど「のし紙」はつけたい……と悩んだときに、ぜひ使ってみてください。
お相手やご自身が喪中(四十九日以降、故人が亡くなってから約1年間)の場合、お中元は贈ってもよいのか気になりますよね。 お中元自体はお祝い事ではなく感謝を伝えるものなので、お相手や自分が喪中でも、贈っても問題はありません。 しかし、お相手やご自身が「忌中(故人が亡くなってから四十九日法要まで)」の期間は、お中元は避けるようにしましょう。 喪中にお中元を贈るときは、「のし紙」に注意が必要です。 のし紙の右上にある六角形の「のし」や、紅白の水引はお祝いを表すため、喪中には使用できません。 喪中のお中元には、「のし」や水引のついていない白無地の奉書紙(和紙)や、短冊状の「のし紙」を使いましょう。 表書きは「御中元」または「お中元」で問題ありません。 お中元の時期が忌中にあたるときは、例えば忌明けを待って残暑見舞いの時期に贈る……などの心づかいをするとよいでしょう。
お中元は日頃の感謝のしるしだからこそ、きちんとマナーを守って贈りたいですね。 こちらの記事を参考にしていただければ、目上の方にお中元を贈るときにも安心。 ぜひ大切な方へ、素敵なお中元を贈ってくださいね。
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