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結婚祝いとして「現金」を贈るのは失礼? それとも逆に喜ばれる? この記事ではそんな疑問を解消し、現金を贈るときのマナーを詳しくご紹介。ご祝儀袋の書き方・包み方のルールや、現金書留の送り方なども解説します。
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結婚した二人の新たな門出を祝って贈る「結婚祝い」。 最近では、結婚祝いを品物でなく現金で贈る方も増えてきているようです。 結婚祝いとして現金を贈るのは、マナー上は必ずしも失礼にはあたりません。 現金を贈られることは、人によっては「味気ない」「生々しい」と感じられることもありますが、一方で現金を贈られたほうがうれしいと感じる方もいらっしゃるでしょう。 そのため、結婚祝いを現金で贈るか品物で贈るかは、お相手との関係性によって決めたり、お相手と相談してみるのもよいかもしれません。 この記事では、結婚祝いに現金を贈る場合のマナーについて詳しくご紹介していきます。
結婚祝いで現金を贈ることには、さまざまなメリットがあります。ここではそのメリットを確認しておきましょう。
メリットの一つ目はなんと言っても、現金は使い道が幅広いということです。 結婚の前後は、挙式の費用や新居への引っ越し、家具を買いそろえたりと何かと出費がかさむ時期。現金を贈った場合は新郎新婦が助かることも多いでしょう。
メリットの二つ目は、新郎新婦の好みや趣味が分からなくてもOKということです。 プレゼントを贈る際は、選んだ品がお相手の好みに合うか悩むことも多いですが、現金であればお相手の自由に使っていただけるので安心して贈れます。 職場の上司や後輩、遠い親戚など、お相手の好みが確信できない時は、現金を贈るのが無難でおすすめです。
メリットの三つ目は、他の人からの贈り物と重複する心配がないということ。 お相手はあなた以外からも結婚祝いを受け取るため、同じような品物が複数届くとお相手が困ってしまう場合も。現金を贈る場合はそれを避けることができます。
ここからは、結婚祝いとして現金を贈る際のマナーをチェックしておきましょう。 ご祝儀を結婚式で渡すケースではなく、それ以外の形で現金を贈る場合のルールについて解説します。
結婚祝いで現金を贈る際は、直接手渡しをするのが正式なマナーです。 特に、会社の方に渡す場合は就業時間を避け、休憩時間や始業前・退勤後に渡すようにしましょう。結婚はあくまでプライベートな事柄なので、就業中に結婚祝いのやりとりをするのはNGとされます。
ご祝儀(現金)をお相手に直接手渡しできない場合は、「現金書留」で送ります。 一般的には手渡しがベストとされますが、お相手が遠方に住んでいる場合など、どうしても都合がつかない場合は現金書留で送りましょう。特に最近は新型コロナウイルスの影響で結婚式が中止や延期となることもあると思いますが、その場合も同様です。 現金書留専用の封筒は郵便窓口で購入できます。 封筒に宛名などを書き、現金をご祝儀袋に入れた上で現金書留専用の封筒に入れましょう。準備ができたら、郵便窓口で郵送の手続きをします。 現金書留を送る場合は、お相手が受け取りやすいように、事前にメールや電話で到着日を知らせておくと親切です。
結婚祝いで現金を渡す場合は、手渡しでも現金書留でもご祝儀袋に入れて贈るのが一般的です。そこでここでは、ご祝儀袋にまつわるマナーを紹介します。 と、その前にご祝儀袋に入れる現金についても、こちらの2点を押さえておくと良いでしょう。 【お札の枚数は奇数に】 偶数は「別れ」を連想させてしまい縁起が悪いため、3万円や5万円などの奇数を包むと良いでしょう。最近は気にしない人も多いですが、覚えておくと役立ちますよ。 【新札をご祝儀袋に入れる】 お祝いごとで贈る現金は、新札を用意するのがマナーです。 家族に聞いても新札がない場合は、銀行の両替機などで手に入れましょう。 また、中袋にはお札を表向き=袋の口がある、上側に肖像画が見えるように入れるようにします。
結婚祝いのご祝儀袋には、「結び切りの水引」を使用します。これは“一度結ぶと解けない”という意味が込められているからです。“両端を引っ張るとさらに強く結ばれる”という意味の「あわじ結び」でも適切です。 「蝶結びの水引」は“何度でも結び直せる”という意味があり、結婚祝いには適さないので注意が必要です。 また水引の色は紅白か金銀のもの、水引の本数は10本のものを選びます。 ご祝儀袋を選ぶ際は、包む金額の100分の1程度の価格のものを選ぶようにしましょう。包む金額に対して、袋が高額すぎても失礼にあたります。
ご祝儀袋の基本的な書き方を紹介します。 最近では、表書きの「名目」部分にあたる「寿」や「御結婚御祝」などはすでに印字されている場合がほとんどです。※披露宴に出席する場合は、「寿」を選ぶのが良いです。 名目の下にある空白部分のに、自分の名前を書きます。 その際、名目の文字サイズより少し小さめに書くとバランスが良くなります。 ・1人で贈る場合 空白の中央部分に自分のフルネームを書く。 ・2人〜3人で贈る場合 年上の方や目上の方の名前を中央に書き、左に続けて記載する。 最近は、連名全体を中央に配置する書き方も増えてきています。 ・3人以上で贈る場合 代表者の氏名を書き、その左側に「外一同」と書く。 ・夫婦で贈る場合 夫の名前を中央に書き、その左側に妻の名前(苗字なし)を記載する。
中袋の表には、包んだ金額を記載します。 金額の表記は、漢数字を使用します。 例えば(1万円=壱萬圓、3万円=参萬圓、5万円=伍萬圓)です。 中袋の裏には、左下に縦書きで「自分の氏名と住所」を書きます。 ご祝儀袋を書く場合は、筆ペンを使用するようにして忌み言葉にも注意するようにしましょう。
ご祝儀袋の一番外側、上包みの包み方も、順番が決まっています。 まず、上包みを開いて中袋を表向きに置き、左側、右側の順に折ったあと裏返します。 次に、上側を折った後、下側を上側にかぶせるようにたたみます。これには、「幸せがたまるように」という意味や、おめでたい席で「上を向く」という意味が含まれています。 あとは水引を付ければ完成です。 また、ご祝儀袋を持ち歩く場合は「ふくさ」で包むと汚れやシワを避けることができて丁寧な印象ですよ。ふくさの色は赤色など明るい色がおすすめです。
結婚祝いとして現金を渡すときは、手渡しの場合も現金書留の場合も、「ご祝儀袋」に入れて贈るのが一般的です。 そこでここからは、ご祝儀袋のマナーについてご紹介します。まずは、ご祝儀袋に書く内容について解説しましょう。
ご祝儀袋に贈り主の氏名などを書くときは、毛筆か筆ペンで書くのがマナーです。 薄墨は弔事で使われるものなので、お祝い事の場合は必ず濃い墨でしっかりと書きましょう。 筆はどうしても苦手…という場合、サインペンであれば良しとされる場合もありますが、正式な筆記具は筆となります。
ご祝儀袋の一番外側の包み紙には、「表書き」を書きます。 表書きとは、水引の上の「名目」(御結婚御祝など)と、水引の下の「贈り主の氏名」のことを言います。 最近では、「名目」にあたる「寿」や「御結婚御祝」などの文字はすでに印字されている場合がほとんどです。印字されていない場合は自分で書くようにしましょう。 名目と水引の下にある空白部分には、自分の名前を書きます。その際、名目の文字サイズより少し小さめに書くとバランスが良くなります。 贈り主の氏名の書き方は、人数によって下記のように変わります。 ・1人で贈る場合 空白の中央部分に自分のフルネームを書きます。 ・2人〜3人で贈る場合 年齢や立場が上の方の氏名を中央に書き、左に続けて他の方の氏名を記入します。 最近は、「友人一同」「株式会社○○ △△部一同」などと中央に記入することも増えてきています。その場合は、全員の氏名と住所を書いた和紙や便せんなどを同封するとよいでしょう。 ・4人以上で贈る場合 代表者の氏名を書き、その左側に「外一同」と書きます。 ・夫婦で贈る場合 夫の氏名を中央に書き、その左側に妻の名前(苗字なし)を書きます。
また、中袋(お金を入れる袋)の表には、包んだ金額を記入します。 金額の表記は、旧漢字を使用します。 例えば、1万円=壱萬圓、3万円=参萬圓、5万円=伍萬圓となります。 中袋の裏には、左下に縦書きで「自分の氏名と住所」を書きましょう。
ご祝儀を用意するときは、縁起の悪い「忌み数」に気をつけなければなりません。 日本では、「4」「9」といった数字は「死」「苦」を意味するため縁起が悪いとされています。 そのため名目を書く際は、「御結婚祝」など4文字になる言葉は避けましょう。 また、ご祝儀の金額にも気をつける必要があります。 偶数は「割り切れる」ことから「別れ」をイメージさせるため、奇数がつく金額を贈るのがマナーです。 3万円、5万円など、「9」を避けた奇数がつく金額を包むようにしましょう。
ご祝儀袋には、書き方だけではなく包み方にもルールがあります。 お金の入れ方も、ひとつ間違えるとお祝いとは逆の意味になる場合もあるので、正しいマナーを覚えておきましょう。
ご祝儀袋へのお金の入れ方にもマナーがあります。中袋を表から見た場合で説明しましょう。 袋の口がある上側に肖像画が来る向きに入れるのが正しい入れ方です。中袋が封筒ではなく包みのタイプの場合も同様に、表から見て肖像画が上側に来るように入れます。 お札を裏向きに入れるのはお悔やみ事での入れ方になってしまうので、くれぐれも注意してください。
ご祝儀袋の一番外側の「上包み」の包み方も、順番が決まっています。 まず、上包みを開いて中袋を表向きに置き、左側、右側の順に折ったあと裏返します。 次に、上側を折った後、下側を上側にかぶせるようにたたみます。これには、「喜びは上を向く」というように、おめでたいことが上に向かって増えていくという意味が含まれています。 最後に、水引をご祝儀袋に付ければ完成です。当日は、ご祝儀袋を「ふくさ」に包んで持参しましょう。
現金書留でご祝儀を贈る場合は、下記の手順で発送しましょう。 1.郵便窓口で現金書留用の封筒を購入する 2.封筒にお届け先・送り主の住所・氏名・電話番号を記入する 3.ご祝儀を封筒に入れる 4.封筒を閉じて指定場所3カ所にサインorハンコを押す 5.郵便窓口にて送付手続きをする
結婚祝いとして現金を贈るときのマナーについてご紹介しました。 現金を贈る場合も、品物を贈る場合も、お相手のご結婚をお祝いする気持ちをしっかり伝えられるとよいですね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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