新築祝い・引っ越し祝いのご祝儀袋のルールって? ご祝儀の相場やおすすめご祝儀袋も!

親戚や友人が新居を購入したら贈りたい「新築祝い(または引っ越し祝い)」。現金を贈る場合、ご祝儀袋にはシーン特有のさまざまなルールが存在します。そこで本記事では、新築祝い(引っ越し祝い)のご祝儀袋のマナーを詳しく解説! ご祝儀の金額の相場や、おすすめのご祝儀袋などもあご紹介します。

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新築祝い・引っ越し祝いの違いは?

家は、人生で一番大きな買い物の一つ。家を買うことは人生の大きな転換点となります。 身近な人の新たな人生の門出を祝って贈るのが、「新築祝い」または「引っ越し祝い」です。 「新築祝い」と「引っ越し祝い」の違いは、以下のようになります。 ・新築祝い:新築の家を建てたときや、新築の一戸建て・マンションを購入したときに贈る ・引っ越し祝い:中古の一戸建てやマンションを購入したときに贈る ちなみに、賃貸物件から賃貸物件へ引っ越したときのお祝いは「餞別(せんべつ)」という名目になります。 今回は、新築祝い(引っ越し祝い)として贈る「ご祝儀袋」のマナーについて解説。 ご祝儀袋の書き方や包み方のマナー、包む金額の相場、ご祝儀袋の選び方におすすめのご祝儀袋まで詳しくご紹介しています。ぜひ最後までお読み下さい。

ご祝儀袋の外側のマナー

まずは、ご祝儀袋の外側の構成から見ていきましょう。 上の図にあるように、ご祝儀袋の外側にある要素は、おもに「のし」「表書き」「水引」「名入れ」となります。 最近はのし紙自体のことを「のし」と呼ぶようにもなってきましたが、正確には、「のし」とは画像にあるような六角形の飾りのことを指します。 フォーマルなお祝いでは、ご祝儀袋に「のし」がついている事が必須です。 特に注意が必要なのは「水引」「表書き」「名入れ」の3つです。順に詳しく見ていきましょう。

①表書き

「表書き」とは、ご祝儀袋の中央上部に書く、「贈り物の名目」のことです。 新築祝い(引っ越し祝い)の表書きは、パターンによって以下のようになります。 ・新築祝い:「御新築御祝」 ・引っ越し祝い:「御新居御祝」「御引越御祝」「御転居御祝」 ・結婚による転居:「寿」 ・昇進や栄転による転居:「御栄転御祝」 ・左遷や転勤などによる転居:「御礼」または「御餞別」 単なる転勤や左遷など、特におめでたくはない理由での引っ越しの場合は「御餞別」を使うこともあります。 ただし、「御餞別」を目上の方に使うのは失礼にあたるため、上司や先輩の方には「御礼」を使うのがおすすめです。 なお、転居先が新築か中古か分からない場合は「御祝」を使いましょう。 また、引っ越し祝いで使う「御新居御祝」の表書きは、新築マンションへの転居時に使うのも可能です。使い分けをまとめると、下記のようになります。 御新築御祝 → 新築一戸建て〇 新築マンション〇 中古× 御新居御祝 → 新築一戸建て× 新築マンション〇 中古〇 ご祝儀袋に文字を書くときには、筆や筆ペンを使いましょう。薄い墨は弔事(葬儀や法事)で用いられるため、お祝い事では濃い墨を使うのが正しいマナーです。

②水引

「水引」とは、図の②のようなひもの飾りのことで、ご祝儀だけでなく不祝儀(お香典など)の際にも使われます。 お祝い事に使う水引は「紅白」のものを選びましょう。不祝儀の際は黒白や黄白などの水引が使われます。

水引の結び方はおもに3種類あり、新築祝い(引っ越し祝い)にふさわしいのは「蝶結び」です。 「蝶結び」は何度でも結び直せることから、「人生で何度でも起きてほしいおめでたいこと」のときに使われます。 それに対して、「結び切り」「あわじ結び」は「人生で一度きりであってほしいこと」に使われ、結婚祝いや退院祝いなどで用いられます。 そのため、結婚祝いと新築祝い(引っ越し祝い)を兼ねてご祝儀を贈るときは、水引の結び方は「結び切り」または「あわじ結び」を選びましょう。 なお、地域によっては、新築祝い(引っ越し祝い)に「結び切り」の水引を用いるところもあるようです。新築祝いを贈る際には、事前に地域のルールを確認すると安心でしょう。

③名入れ

「名入れ」とは、水引の下に贈り主の氏名を書くことです。 名入れのルールは、贈り主の人数などによって上記のように変わります。 贈り主が1人のときは、中央にフルネームを記入します。 夫婦で贈るときは、夫のフルネームを中央に書き、妻の下の名前を左に書きましょう。事実婚などで別姓のときは、それぞれのフルネームを記入します。 連名でご祝儀を贈るときは、全員の氏名を書くのは3人までとなります。 3人のうち、最も年長または格上の方の氏名を中央に書き、左に他の方の氏名を続けて書きます。 贈り主が4人を超える場合は、部長やチームリーダーなど代表者のフルネームを中央に記し、その左下に「〇〇部一同」「有志一同」などと書きます。 中央に「〇〇部一同」と記しても問題ありません。

中袋・中包みのマナー

ご祝儀袋は外側だけでなく、中身にも大事なマナーがあります。 ご祝儀袋の中には、現金を包む「中袋」や「中包み」と呼ばれるものがあります。 ここからは、中袋や中包みに関するマナーを見ていきましょう。

中袋の場合

中袋とは、ご祝儀袋の中で現金を包むもののうち、特に封筒のタイプを指します。 封筒の表には「金 参萬円也」というように、封入した現金の金額を旧漢字で書きます。 封筒の裏には、左下の位置に贈り主の住所と氏名を書きましょう。 金額を旧漢字で書くのは、一万に線を足して三万にする……といった改ざんを防ぐ目的もあります。 また、お相手が贈り主の連絡先を管理しやすくするためにも、贈り主の住所は忘れず書くようにしましょう。

中包みの場合

中包みとは、ご祝儀袋の中で現金を包むもののうち、一枚の紙を折ってお金を包むタイプのものを言います。 お金の包み方は上の図を参考にして下さい。 お札の裏表や向きを見失わないように、まずはいらない紙を使ってシミュレーションしてみるのもおすすめです。 中包みの場合は、包んだあと左側に三角の空きが来る面が表側になります。 中袋と同様、表側に金額を旧漢字で書き、裏側に贈り主の住所と氏名を書きます。

上包みのマナー

「上包み」とは、ご祝儀袋の一番外側の包み紙のこと。 現金を入れた中袋(中包み)は上包みで包装し、上包みの裏側の左下に贈り主の住所・氏名を記入しましょう。 上包みは裏側で上下の紙を重ねるようにしますが、このときの重ね方は慶事(お祝い事)か弔事(葬儀や法事)かによって変わります。 新築祝いなどの慶事では、上包みの裏側は図のように「上からの折り返しに、下からの折り返しを重ねる」ようにします。これには「おめでたいことは上に向かって増えていくように」という願いがこめられています。 逆に、上からの折り返しが上側になると、弔事での包み方になってしまうので注意しましょう。 上包みの表側に「表書き」や「名入れ」を書き、水引をつけたらご祝儀袋の完成です。

ご祝儀には新札を使う

新築祝い(引っ越し祝い)などのお祝い事で贈るご祝儀には、「新札」を使うのが正しいマナーです。新札とは、発行後に一度も使用されておらず、シワや折り目のない紙幣のことを言います。 一方、「ピン札」もシワのない紙幣を指しますが、ピン札は新札と違い、すでに使用されたことがあるもの。 新札が入手できない場合はピン札を使用しても支障はないと思われますが、可能であれば新札を用意できるとよいでしょう。

素敵な新築祝いのご祝儀袋をご紹介

ここからは、ご祝儀袋の選び方とおすすめのご祝儀袋をご紹介。 ご祝儀袋を買うときのポイントと、個性豊かなご祝儀袋の商品をお送りしていきます。

ご祝儀袋は「包む金額」に見合ったものを

雑貨店などではさまざまなデザインのご祝儀袋が売られていますが、実はご祝儀袋は「包んだ金額に見合ったもの」を選ぶのが大切。 ご祝儀袋は豪華なのに中身の金額が少ないとアンバランスな印象を与えてしまい、逆の場合も同じです。 以下に、「ご祝儀の金額」と「それにふさわしいご祝儀袋の特徴」をまとめたので、ご祝儀袋選びの参考にしてみてくださいね。 [ご祝儀の金額:ご祝儀袋の特徴] 5万円以上:豪華にアレンジされた水引や、上質の和紙を使用した高級感のあるもの 2万~3万円程度:金銀や紅白の水引を掛けたスタンダードなもの 1万円程度:水引が印刷されたシンプルなもの  下記の項では、ネットで購入可能なおすすめのご祝儀袋をご紹介。 おしゃれで工夫を凝らした人気商品をそろえたので、ぜひチェックしてみてください。

絹糸を使ったちょっと贅沢なご祝儀袋

出典:https://image.rakuten.co.jp/j-mart/cabinet/y-shuugi/y101-04_1.jpg

こちらは水引に贅沢な「絹糸」を使ったご祝儀袋。しなやかな絹糸には上品な雰囲気があり、新築祝いにもぴったりです。 また、代書専門のプロの方に表書きや氏名を書いていただけるサービスもついています。文字を書くのに自信のない方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

花言葉つきの鮮やかなご祝儀袋

出典:https://image.rakuten.co.jp/analostyle/cabinet/t173/173300201.jpg

カラフルで華やかなご祝儀袋も最近では人気です。上質な檀紙に水彩のお花が描かれたご祝儀袋は、気心の知れたご友人への新築祝いにも最適! カラーごとに異なるお花をモチーフにしており、裏面にはお花の名前と花言葉も記されています。お相手に合わせて花言葉を選び、お祝いの気持ちと一緒に贈りましょう。

身近にある意外なグッズを使ったご祝儀袋

出典:https://image.rakuten.co.jp/hiding/cabinet/05932910/imgrc0071225984.jpg

ご祝儀袋は紙で作られたものが一般的ですが、こちらのご祝儀袋は「手ぬぐい」を使用。受け取ったあとも手ぬぐいとして使用できるので、エコで形に残る贈り物となります。 手ぬぐいの生地は、糸を一本一本染める伝統技法「そそぎ染め」でつくられたもの。ぬくもりを感じる手ぬぐいご祝儀袋で、お相手の新生活をお祝いしましょう。

ペンケースに変身するご祝儀袋

出典:https://image.rakuten.co.jp/tougenkyou/cabinet/item0056/mts-2634_1.jpg

ご祝儀袋として渡した後は、3つに分かれたペン差し付きのペンケースとして使える便利な品。デザインやカラーも豊富に揃っているので、男性へのご祝儀にもOKです。 生地にはふわっとやわらかいコットン素材を使用。ペンケースとして使うときはスリムなサイズになり、バッグの中でもかさばらずに便利ですよ。

マナーを守ってご祝儀を贈りましょう

新築祝い(引っ越し祝い)として贈るご祝儀について、詳しいマナーをご紹介しました。 ご祝儀袋には意外と細かいルールがありますが、ポイントをおさえれば心配ありません。ぜひマナーを守ったご祝儀で、お相手の新生活をお祝いしてくださいね。 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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