お中元の挨拶状・添え状の書き方とは?例文もご紹介!

今年もそろそろお中元の季節がやってきました。お中元の品物に添えたり、お中元を贈った旨を伝える「挨拶状・添え状」。今回はそんな挨拶状・添え状を贈るタイミングをはじめ、そのまま使える例文集も掲載しています。コロナ禍で使える例文も紹介しているので、お中元を贈る相手との関係性によって内容を変えてみて下さいね。

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お中元の挨拶状・添え状を贈るタイミング

お中元の「挨拶状・添え状」を贈るタイミングは、以下の2パターンあります。 ①品物に添えて贈るパターン ②品物が届く2〜3日前に別で贈るパターン 一般的に、前者のように品物に添えて贈る方法を「添え状」、商品とは別に贈る方法を「送り状」と言います。 お中元を贈った旨を伝えるだけでなく、相手への感謝の気持ちや健康を祈る言葉なども記します。またお中元の品物だけを贈ることは失礼にあたるため、特に仕事の関係の人には「挨拶状・添え状」も贈るのが一般的です。

品物に添えて贈る

自分で品物をラッピングして贈る場合や、ネットショッピングでメッセージを添えて贈るサービスなどの場合は、品物に添えて贈ります。 百貨店やギフトショップなど店頭で購入する場合は、添え状を事前に用意してからお店に行くようにしましょう。 お中元を購入するお店によっては、手紙を同封できない場合もあるので事前に確認しておくのが良いです。 また、添え状を封筒などに入れて贈る場合、封をすると「※郵便法」により一緒に送ることができないため注意が必要です。 ※郵便法により、書状は信書扱いになるため宅配便で送ることはできません。無封で送るか、メッセージカードであれば添え状として送ることができます。

品物が届く2〜3日前に到着

品物に添えて贈らない場合は、別便で品物が届く2〜3日前を目処に送ります。 送り状の方が丁寧であるため、目上の方には送り状を別便で出すことをおすすめします。 特にフルーツやスイーツ・生モノを贈る場合は、確実に受け取ってもらうために配送方法と到着日を事前に知らせましょう。

お中元の挨拶状・添え状の送り方

挨拶状・添え状の送り方は、主に手紙 / ハガキ / メール / 電話の4パターンがあります。お相手の方との関係性によって選ぶようにしましょう。

手紙

一般的な手段の一つ。 手書き&手紙で送る方法が最も丁寧な送り方です。 会社の上司や先生など目上の方や、仕事でお付き合いのある方には手紙で送るようにしましょう。また、久しぶりに連絡を取るなどで書きたいことが多い人へも手紙をおすすめします。

ハガキ

こちらも手紙に並び一般的な手段の一つです。 目上の方へも、親しい真柄の方へも誰にでも適している送り方と言えます。 迷ったらハガキで送ると良いでしょう。

メール

最近はメールで送る方も増えてきています。 家族や仲の良い友達など、普段からメールで連絡を取る方におすすめです。 挨拶状や添え状を送らない方も増えてきていますが、お中元を受け取る側にも予定があるため事前に伝えておいてあげるのが親切です。

電話

家族や友達など親しい真柄の方には、電話でも問題ありません。 メールと同様、お中元を受け取る側にも予定があるため品物が届く日時などは事前に伝えておいてあげるのが親切です。

お中元の挨拶状・添え状の書き方

ここではお中元の挨拶状・添え状を書く際の、構成やポイントを紹介します。基本的な構成は、お相手との関係性に関わらず同じなので覚えておくと便利です。 ポイントは、必ず「時候の挨拶」を入れること。お中元はそもそも季節の贈り物のため、相手が誰であっても時候の挨拶を入れる必要があります。送り状の場合は、どんな品物がいつ届くのかを知らせる必要があるため、「到着する日時&品物の詳細」を欠かさず書くようにしましょう。 また、手書きにするかパソコンで作成をした文章を送るかは悩ましいところかと思います。最近はパソコンやスマホの普及により、手書きでないことも増えてきましたし、マナー違反ということではありません。 しかし日頃の感謝の気持ちを伝えるせっかくの機会ですので、相手方の名前や自分の名前は手書きをするなど一部だけでも手書きにするのが良いでしょう。 それではここから基本的な構成を説明します。

①頭語

頭語とは、手紙において「こんにちは」などの挨拶にあたる一番始めに書く言葉です。「さようなら」などの挨拶にあたる結語は、手紙の文末に書きます。 頭語と結語はペアになっています。 一部を紹介するので、組み合わせを間違えないように確認してみて下さい。

●一般的な手紙の場合 頭語      結語 ・拝啓     ・敬具 ・拝呈     ・敬白 ・啓上     ・拝具 ●丁寧な手紙の場合(目上の方など) 頭語      結語 ・謹啓     ・謹言 ・謹呈     ・謹白 ・恭敬     ・敬白

②時候の挨拶

頭語の後ろに付く、季節を表す時候の挨拶。手紙を書く時期により文言は変化します。 時候の挨拶の言葉の後には、相手を気遣う言葉を続けます。 ●7月に使われる時候の挨拶の例 「暑中見舞い申し上げます」 「厳しい暑さが続いていますが」 「暑さも厳しくなってきましたが」 「暑気厳しき折柄」「向暑の折」 「初夏の候」「盛夏の候」「大暑の候」 ●相手を気遣う言葉の例 ビジネスシーンの場合 「貴社におかれましては、ますますご清祥のことと存じます。」 上司や目上の方の場合 「皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。」 「皆様におかれましては、一段とお元気でお過ごしのことと、拝察いたしております。」 親しい人への場合 「いかがお過ごしでしょうか。」 「○○様はお元気でいらっしゃいますか。」

③ご無沙汰していることへのお詫び

久しぶりに連絡を取る方に対しては、ご無沙汰していることへのお詫びの言葉を添えましょう。 ●お詫びの言葉の例 「ご無沙汰してしまい申し訳ございません。」 「以前お会いして以来、久しくご無沙汰いたしまして大変申し訳ございません。」

④日頃の感謝

日頃からお世話になっていることへの感謝の気持ちや、自分の近況を伝えます。 ●日頃の感謝の言葉の例 ビジネスシーンの場合 「平素は、格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。」 「平素は、並々ならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。」 上司や目上の方の場合 「日頃は公私に渡り、温かいご指導をいただき、誠にありがとうございます。」 「常々より親身も及ばぬお心配り、お礼の申し上げようもございません。誠にありがとうございます。」 親しい人への場合 「おかげさまで、こちらは元気に楽しい毎日を過ごしています。」

⑤贈り物を送ったという報告

お中元を贈った旨や、その商品を選んだ理由などを書きます。具体的な到着日時が分かる場合は、記載しておくと親切です。 ●報告例 「本日は日頃の感謝のしるしとして、〇〇様がお好きだと伺っておりました△△をお送りしました。□□デパートより◯月◯日に届くように手配させていただきました。」 「日頃の感謝のしるしまでに、ささやかな品ではございますが、お中元の品を別便にてお送りいたしました。」

⑥今後のお付き合いのお願い

今後のお付き合いのお願いを書きます。また、「暑い時期が続きますが、ご自愛ください。」など相手の健康のを気遣う言葉を添えると良いでしょう。 ●お付き合いのお願い例 「至らぬ点も多々ありますが、今後ともよろしくお願いいたします。」 「今後とも、引き続きご支援ご厚情を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。」

⑦結びの挨拶

結びの挨拶を書きます。 ●結びの挨拶例 「まずはお中元のご挨拶まで。」 「略儀ながら、書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。」

⑧結語

結語を置いて、完成です。 上記はあくまで基本的な構成ですので、相手との関係性によって内容を省いたり付け足したりして、最適な文章にして下さい。

そのまま使える!お中元の挨拶状・添え状の例文集【ビジネス関係の方へ】

ここからは上で紹介した基本的な構成に沿って、そのまま使える例文集を紹介します。 ビジネス関係の方や目上の方へは、時候の挨拶をはじめとした正式な手紙の書き方に沿った失礼のない表現を心掛けましょう。

例文①

謹啓  初夏の候、貴社におかれましてはますますご清祥のことと存じます。 平素は、格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。つきましては日頃の感謝のしるしとして、心ばかりのお品をお贈りいたしました。ご受納下さいますれば幸いに存じます。 貴社の更なるご発展ご繁栄を心よりお祈り申し上げるとともに、今後とも変わらずお引き立ての程、よろしくお願いいたします。 略儀ながら、書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。 謹言 令和◯年◯月◯日              株式会社〇〇〇〇                      代表取締役 〇〇〇〇

例文②

拝啓  向暑の折、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。 日頃より親身も及ばぬお心配り、心より御礼申し上げます。つきましては、お中元のおしるしまでに、本日〇〇を別便にてお送りいたしました。軽少ではございますが、お受け取りいただければ幸いです。 至らぬ点も多々ありますが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。暑い時期が続きますが、皆様のご自愛をお祈り申し上げます。 まずは、ご挨拶まで。 敬具 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

例文③

恭敬  暑気厳しき折柄、皆様におかれましては、一段とお元気でお過ごしのことと、拝察いたしております。 日頃は公私に渡り、温かいご指導をいただき、誠にありがとうございます。つきましては、日頃の感謝のおしるしまでに、別便で〇〇を送らせていただきました。△△百貨店より□日頃には届くと存じますので、ご笑納くださいますようお願い申し上げます。 今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。時節柄、どうかお身体の具合を崩されぬようご自愛ください。 略儀ながら書中を持ちましてご挨拶申し上げます。 敬白 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

そのまま使える!お中元の挨拶状・添え状の例文集【親族・親戚へ】

両親をはじめ、親族・親戚へ贈るお中元の挨拶状&添え状の例文を紹介します。 日頃あまり連絡を取らない方へは、ご無沙汰していることへのお詫びを添えておきましょう。

例文①

拝啓 暑中お見舞い申し上げます。連日暑い毎日ですが、お父様お母様、いかがお過ごしでしょうか。こちらは元気に過ごしております。 日頃は、私たちのためにお気遣いをいただき、ありがとうございます。感謝の気持ちを込めて、本日〇〇をお送りいたしました。お口に合うかは分かりませんが、ご賞味いただければ幸いです。 今年も厳しい猛暑が続くとのことですが、夏風邪には十分ご注意の上、お体に気をつけてお過ごし下さい。 お中元のご挨拶まで。 敬具 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

例文②

拝啓 厳しい暑さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。おかげさまで、こちらは元気に過ごしています。久しくご無沙汰いたしまして、誠に申し訳ございません。 本日は、お詫びかたがたお中元のしるしまでに、〇〇様がお好きだと伺っておりました△△をお送りしました。□□デパートより◯月◯日に届くように手配させていただきました。皆様でお召し上がって下さい。 時節柄、ご自愛くださいませ。 まずはお中元のご挨拶まで。 敬具 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

例文③

〇〇様 夏の到来を思わせるような太陽が照りつける毎日ですが、ご家族の皆様には、その後いかがお過ごしでしょうか。おかげさまで、こちらは毎日元気に楽しく過ごしております。 本日は、日頃の感謝の気持ちを込めて〇〇を別便で送りました。△日頃には届くと思いますので、お納め下さい。 暑い日が続きますので、お身体を大切にして下さい。 まずは書中にて、ご挨拶まで。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

そのまま使える!お中元の挨拶状・添え状の例文集【友人・知人へ】

ここでは友人や知人への挨拶状・添え状の例文を紹介します。

例文①

〇〇様 厳しい暑さが続いていますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。おかげさまで、私は元気に過ごしています。 さて本日はお中元のしるしに、〇〇を別便で送らせていただきました。△デパートより、□日頃までに届くと思いますので、皆様で召し上がって下さい。 夏風邪には十分ご注意の上、楽しい夏をお過ごし下さい。いつもお言葉に甘えてばかりですが、今後もどうぞよろしくお願いします。 お中元のご挨拶まで。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

例文②

〇〇さん 暑さも厳しくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。私たち家族は、毎日元気に賑やかな夏を過ごしています。 本日は毎年恒例の〇〇をお中元のしるしとして、別便で送らせていただきました。ご家族で召し上がって下さい。 またすぐにお会いできることを楽しみにしております。暑い夏が続きますので、どうぞお身体を大切にして下さい。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

例文③

今年の夏はひときわ暑いようですが、〇〇さんお元気ですか。おかげさまで、私たちは相変わらず元気に過ごしています。 さて、本日は日頃の感謝を込めて、〇〇さんのお好きな△△をお送りしました。お口に合うかは分かりませんが、召し上がっていただけると嬉しいです。 暑い夏が続きますが、お身体を大切に、楽しい夏をお過ごし下さい。 まずはお中元のご挨拶まで。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

コロナ禍に贈る、お中元の挨拶状・添え状の例文集

新型コロナの感染拡大の影響で、楽しみにしていた帰省を控える方や、友人・知人と会うのを控えている方も多いはず。こんな時こそ、日頃の感謝の気持ちを込めてお中元を贈りませんか? その際、挨拶状・添え状も送ることで心の距離が近くなるかも。ここではコロナ禍における、お中元の挨拶状・添え状の例文を紹介します。

ビジネス関係の方へ

謹啓   初夏の候、貴社におかれましても新型コロナウイルスによる影響で、大変ご苦労されていることと案じております。 平素は、並々ならぬご厚誼を賜り、厚く御礼申し上げます。つきましては日頃の感謝のしるしとして、心ばかりのお品をお贈りいたしました。ご受納下さいますれば幸いに存じます。 貴社の更なるご発展ご繁栄を心よりお祈り申し上げるとともに、今後とも変わらずお引き立ての程、よろしくお願いいたします。 この状況が一日でも早く終息へ向かいますことと、皆様のご健康をお祈り申し上げます。 略儀ながら、書中をもちましてお中元のご挨拶を申し上げます。 謹言 令和◯年◯月◯日              株式会社〇〇〇〇                      代表取締役 〇〇〇〇

親族・親戚へ

拝啓 新型コロナウイルスによる影響で大変な状況ではございますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。おかげさまで、私たちは元気に過ごしております。 日頃は、私たちのためにお気遣いをいただきありがとうございます。感謝の気持ちを込めて、本日〇〇をお送りいたしました。皆様でお召し上がって下さい。 私どもで何かお役に立てることがございましたら、遠慮なくお申し付けください。暑さも続きますので、どうかご自愛下さい。 まずは書中にて、ご挨拶まで。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

友人・知人へ

新型コロナウイルスの影響で、世間は大変な状況になっていますが、〇〇さんはお変わりなくお過ごしでしょうか。おかげさまで、私たち家族は毎日元気に過ごしております。 本日は毎年恒例の〇〇をお中元のしるしとして、別便で送らせていただきました。お口に合うかは分かりませんが、召し上がっていただけると嬉しいです。 先が見通しづらい状況ではありますが、ご自愛のほど心よりお祈りしております。状況が落ち着きましたら、またお会いできることを楽しみにしております。 まずはお中元のご挨拶まで。 令和◯年◯月◯日                  〇〇〇〇

お中元と一緒に日頃の感謝を伝えよう!

今回は、お中元の挨拶状・添え状を贈るタイミングをはじめ、そのまま使える例文などを紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。 このようなご時世ですが、日頃の感謝の気持ちや、ご無沙汰しているお詫びの気持ちを込めてお中元を贈ってみませんか。 タンプでのおすすめのお中元はこちら▼

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